なぜ「手話ライフ」を立ち上げたのか|45歳から始めた手話と、これから目指したいこと
こんにちは。 「手話ライフ」を運営しているSusumu(すすむ)です。
このサイトでは、全国手話検定の勉強法や手話通訳士を目指す過程、手話と美容、福祉、アプリ開発などについて発信していきます。
でも、もともと私は手話の専門家だったわけではありません。
本格的に手話を勉強し始めたのは45歳になってからです。
しかも、手話を始めるきっかけになったのは、手話そのものではなく「美容」でした。
この記事では、なぜ45歳から手話を学び始めたのか、そしてなぜ「手話ライフ」というサイトを立ち上げようと思ったのかを書いてみたいと思います。
きっかけは、美容学校に通っていたときに見た動画でした
私は44歳のときに美容学校へ入学しました。
周りには若い学生も多い中で、ヘアやメイクなど、美容について一から勉強していました。
そんな美容学生時代に、ろう者の方が美容院を利用するときの困りごとについて話している動画を見たことがあります。
希望する髪型を細かく伝えたいときや、美容師から説明を受けるときなど、コミュニケーションが難しいことがある、という内容でした。
その動画を見たときに、
「自分がこれから美容の知識や技術を身につけるなら、それをろう者の方にも提供できるようになりたい」
と思ったことを覚えています。
それが、私が本格的に手話を勉強しようと思ったきっかけでした。

実は、高校生の頃にも手話に興味がありました
手話との接点は、45歳になって突然生まれたわけではありません。
高校生の頃にも、一度手話に興味を持ったことがあります。
ただ、そのときは実際に勉強を始めるところまではいきませんでした。
興味を持ったまま終わってしまい、それから長い時間が経ちました。
まさか45歳になって、もう一度手話に興味を持ち、本格的に勉強することになるとは当時は思っていませんでした。
今振り返ると、美容を学び始めたことが、ずっと昔に持っていた興味をもう一度思い出すきっかけになったのだと思います。
45歳から手話を勉強し、5級・4級に挑戦
手話を勉強すると決めて、最初に買ったのが写真の3冊です。
まずは、あいさつや自己紹介、日常生活で使う単語など、本当に基礎的なところから始めました。

最初の頃は、知っている単語もほとんどありません。
手の形だけでなく、動かす方向や位置、表情なども意識しなければならず、「思っていたより難しいな」と感じることもありました。
それでも、少しずつ覚えていくと、分かる表現が増えていきます。
約2か月勉強したあと、2025年に全国手話検定試験の5級と4級を受験し、両方に合格することができました。
短期間ではありましたが、このときに感じたのは、やはり基礎が大切だということです。
単語をたくさん覚えることも必要ですが、簡単な表現を繰り返したり、実際に手を動かしたりすることが、その後の勉強にもつながっていると感じています。
全国手話検定試験は、手話の知識に加え、面接委員との手話による会話を通して、ろう者とどの程度コミュニケーションできるかを評価する試験です。
美容学校を卒業し、次は準1級へ
5級と4級に合格して、「もう少し手話をしっかり身につけたい」と思うようになりました。
そして美容学校を卒業した2026年、本格的に勉強を再開しました。
次の目標にしたのが、全国手話検定試験の準1級です。
2026年の第21回全国手話検定試験では、準1級・1級は10月17日に実施予定です。私はこの準1級を受験する予定で、現在も勉強を続けています。
5級や4級の勉強とは違い、準1級になると、読み取りも速くなり、語彙も増えます。
実際に勉強してみると、「分かったつもり」では通用しない部分もかなり増えてきました。
特に、自分で手話を表現することと、相手の手話を読み取ることは、別の難しさがあります。
まだ勉強の途中だからこそ、うまくいった方法だけではなく、難しかったことや失敗したことも、このサイトで残していきたいと思っています。
手話を「検定に合格するためだけのもの」にしたくない
全国手話検定に挑戦していますが、私にとって検定合格だけがゴールではありません。
手話を勉強するきっかけになったのは美容でした。
そのため、将来はネイルやヘア、メイクなど、美容の場面でも手話を生かしていきたいと思っています。
例えば美容室では、
「もう少し短くしたい」
「前髪はこのくらい残したい」
「この色にしたい」
「仕上がりのイメージをもう少し相談したい」
といった細かな希望を伝える場面があります。
ネイルやメイクでも同じです。
色、形、デザインなど、細かい希望を伝えることが重要になります。
そうした場面で、聞こえる・聞こえないに関係なく、自分が希望する美容を楽しみやすくするために、自分にできることはないかと考えています。
将来は手話通訳士も目指したい
手話を勉強する中で、「手話通訳士」という資格についても知りました。
正式には「手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)」という試験があり、学科試験と実技試験があります。
もちろん、今の自分はまだそこまでのレベルではありません。
まずは全国手話検定の準1級、そしてその先の1級を目指して勉強していきたいと考えています。
その先で、手話通訳士という目標にも挑戦したいと思っています。
また、資格だけでなく、ボランティアや手話を使った活動にも少しずつ参加していきたいです。
美容室でのコミュニケーションを助けるサービスも作っています
私はWeb開発にも関わっているため、手話とITを組み合わせてできることも考えています。
その一つが、美容室で美容師とろう者の方がコミュニケーションしやすくするためのサービスです。
すべてを手話だけで解決するのではなく、画面をタップしながら希望を伝えたり、施術内容を確認したりできるようにすることを考えています。


例えば、
- 髪の長さ
- カラー
- 前髪
- シャンプー
- スタイリング
- ネイルの色や形
など、美容の現場でよく使う内容を分かりやすく伝えられる仕組みです。
まだ開発途中ですが、「美容室で自分の希望を伝えやすくする」という、手話を始めた当初の思いにもつながっています。
災害時の情報取得を助けるアプリも考えています
もう一つ考えているのが、災害時に必要な情報を受け取りやすくするサービスです。
災害時には、
「どこで水を配っているのか」
「食料はどこでもらえるのか」
「停電はいつ復旧するのか」
「避難所では今どんな案内が出ているのか」
など、次々と新しい情報が出てきます。
その情報が音声で伝えられるだけでは、聞こえない人や聞こえにくい人に十分届かない場合があります。
そこで、避難所などで出ている情報をスマートフォンから確認しやすくし、必要な情報を視覚的に受け取れる仕組みを作れないかと考えています。

機能が形になるまでの試作や改善の過程も、このサイトで記録していきます。
自分が勉強してきたことを、これから始める人にも伝えたい
手話を始めた頃、私自身も分からないことがたくさんありました。
何から覚えればいいのか。どの本を使えばいいのか。全国手話検定では何が出るのか。読み取りはどうやって練習すればいいのか。面接では何を話せばいいのか。
勉強を進めるたびに、新しい疑問が出てきます。
だからこそ、自分が実際に勉強して分かったことを、これから学ぶ人にも共有したいと思っています。
このサイトでは、全国手話検定の勉強法や問題だけではなく、使った教材、勉強していて難しかったところ、試験を受けて感じたことなども発信していきます。
専門家として教えるというより、同じように手話を学んでいる一人として、実際に経験したことを残していくサイトにしたいと思っています。
「手話ライフ」で発信していきたいこと
手話ライフという名前には、検定だけではなく、手話を学んだその先まで扱いたいという思いがあります。
このサイトでは、主に次のようなことを発信していきます。
- 全国手話検定の勉強法や試験対策
- 手話通訳士を目指す学習記録
- 手話を学ぶための教材や練習方法
- 手話を使った活動やボランティア
- 聞こえや情報保障について学んだこと
- 手話とアプリ・IT
- ヘア、メイク、ネイルなど手話と美容
私自身も学びを続けながら、その過程で気づいたことを発信していきます。
手話をこれから始める方にも、すでに勉強している方にも、何か一つでも役立つものがあればうれしいです。
これからも「手話ライフ」をよろしくお願いします。